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家づくりノート
家づくりについて

住宅の耐震性能って何で選べばいいの?

耐震性を考えるうえで大切な、4つのポイントをご紹介!
住宅性能は耐震性、耐久性、気密・断熱性の3つが大事です。
今回は、耐震性に絞ってご紹介致します!

耐震性の重要性は昔から高いわけではありませんでした。
いつから性能を重視すべきだと考えられたかというと、2011年3月11日の震災以降と言われています。

また、2016年4月14日の熊本地震以降は住宅性能を重視したいという人は年々増加傾向にあります。

東日本大震災以降、「家の耐震性」に対する思いに変化はありましたか?
という質問に対してこれから建てようとしている人の58.3%の人が変化したと答えています。

では耐震性能には具体的にどの様なポイントがあるのでしょう?

POINT 01

耐震基準とは

家づくりを計画する場合、自分の家だからといって、自由に建てられるわけではなく、守らなければならない基準が、建築基準法により定められています。

例えば建物の面積や高さ、仕様、用途など。そういった制限の中に、耐震性に関するものが含まれます。

「耐震基準」とは、建築基準法により定められた耐震性の内容を指していて、それを守ることで一定の耐震性が確保できます。
つまり、耐震性を維持するのは法律上でも重要であることが分かります。

POINT 02

耐震基準の改正の歴史

これまで、耐震基準は大きな地震が起きるたびに改正されてきました。

耐震基準改正の流れ

1971年 基礎を布基礎に 短い柱のような基礎が建物を支えていた昔ながらの 「独立基礎」から、より基礎を安定させることを目的に、コンクリートが平均台のように連続した現在の 「布基礎」が義務づけられました。

1981年 壁量を強化

大地震でも倒壊しないことを目的に、家の規模に応じて必要な壁の量(壁の長さのこと)や筋交いの強度などが改正されました。
これによってそれまでより家全体に壁の量を増やさなければならなくなりました。

2000年 壁の配置と金物強化

地盤の強度に応じて基礎をつくらなければならないとし、事実上、地盤調査が義務づけられました。
また、より構造体を強化することを目的に補強金物の使用や壁量の計算も義務づけられました。

POINT 03

耐震等級3が最高等級

家の耐震性を客観的に知ることができるのが耐震等級です。
耐震等級だけで地震に負けない家づくりができるわけではありませんが、
耐震性をはかるための重要な視点でありますので、必ず住宅会社に確認をしてみてください。

耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)

【等級3】 等級1で耐えられる地震による力の 1.5 倍の力に対して 倒壊、崩壊しない程度の耐震性をもつ

【等級2】 等級 1 で耐えられる地震による力の 1.25 倍の力に対して 倒壊、崩壊しない程度の耐震性をもつ

【等級1】 極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度の耐震性
出典:住宅性能評価・表示協会による「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」

POINT 04

耐震性のポイントは地盤、基礎、構造

耐震性のポイントは、地盤と基礎と建物の構造とも言われています。
まずは地盤調査をして、必要な対策を行ってから建築をすることが大切です。

更に、地盤の強度に合わせた基礎をつくることです。
そして、「建物は現行の耐震基準に沿って、壁量の確保やバランスのよい配置が大事」です。

今回は耐久性についてお話をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?
家づくりで失敗しないために、しっかりと情報収集をしてくださいね♪
ぜひ、ご一緒に家づくりの準備をしていきましょう!

まとめ

①東日本大震災以降、耐震性を気にする人が増えている。
②耐震性をのポイントは耐震基準、耐震基準の改正の歴史、耐震等級、地盤、基礎、構造などがあげられる。