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コラム
  • 耐震・制振
2022.01.06

教えて!杉浦さん! 許容応力度計算の耐震等級がオススメな理由って?

愛知県岡崎市の注文住宅専門工務店、ユートピア建設の杉浦です!
本日は、地震に強い家に住みたい方必見の耐震等級について、許容応力度計算と壁量計算の違い、許容応力度計算がオススメな理由をご説明します。

地震に強い家

同じ耐震等級でも、許容応力度計算と壁量計算では強さが違う?

家づくりをご検討中の皆様は、「耐震等級」という言葉を耳にしたことがあると思います。では、耐震等級に2種類の計算方法があることはご存知でしたか?

許容応力度計算と壁量計算です。
どちらも構造の強度の計算ですが、簡単に言うと、より厳密に計算する方法が許容応力度計算で、簡易的な計算方法が壁量計算ということになります。
一般的な木造住宅の場合、法律上はどちらの計算方法を使用しても問題ありませんが、許容応力度計算の方が、より信頼性の高い建て方と言えます。

壁量計算とは?

壁量計算とは、地震や台風に対して有効な耐力壁や壁の量や配置などを確かめる計算です。行っている内容としては、間取りの横軸、縦軸で耐力壁が十分かどうかをチェックするだけ。あくまで壁の量を検討するのみで、基礎、柱、梁、床、屋根、バランス等は考慮されていません。
建築基準法に沿った最低基準の計算方法になります。
壁量計算では、耐震等級1までしか取得できません。


許容応力度計算とは?

許容応力度計算とは、壁量計算よりも厳密に計算する方法で、荷重や地震に対して
柱や梁などが十分に耐えられるかどうかを細部まで計算する方法です。
☆行っている内容☆
・鉛直荷重(重さに耐えられるか)
・風荷重(風に耐えられるか)
・地震荷重(地震に耐えられるか)
・層間変形(構造を支える柱がどれだけ変形するか)
・偏芯率(柱の配置のバランス)
・剛性率(各階のバランスによりねじれに耐えれるか)
・解析(各部材、接合部に加わる力は大丈夫か)
上記の内容を許容応力度計算では実施しています。
許容応力度計算をしている建物の例としては、学校や体育館、警察署など避難所となる場所等、絶対に倒壊してはならない建物に実施されています。
許容応力度計算で耐震等級3の基準を満たすには高い設計力と複雑な計算が必要ですが、それを満たした建物の信頼性は非常に高いものとなります。

ユートピア建設は許容応力度計算で耐震等級3

ご説明したように、許容応力度計算と壁量計算は、計算の精度に大きな差があります。
許容応力度計算が実施されていない理由としては、
・建築基準法にて許容応力度計算が義務化されていない
・使用する部材が数値化できない
・許容応力度計算をするスキルを持った人材が不足している
・手間やコストがかかる
上記の内容から、許容応力度計算を実施する住宅会社はとても少なく、昨年は94%の木造住宅が許容応力度計算を実施せずに建てております。

ユートピア建設では、お客様の健康を第一に考えた家づくりを行っています。
災害時もお客様の大切な生命を守れること、災害後も変わらずに住み続けられることが重要です。そのため、当社では全棟許容応力度計算を標準で実施しております。

地震に強い家づくりの秘密を詳しく知りたい方は、ぜひ弊社モデルハウスへお越しください。